随筆練習帳

随筆(エッセイ)の練習帳。原稿用紙6~7枚分を目指して

3年ぶりに吹奏楽の合奏練習に参加してきた

 8月12日

 

 昨日と今日、所属する吹奏楽団の練習会に参加してきた。

 1シーズン限りの吹奏楽団を結成するということで、是非ホルン奏者として入ってくれないかとお誘いを受けたので、ブランクがあるにもかかわらず、私としては珍しく意を決して参加したのだった。

 

 高校2年の夏に吹奏楽部をやめて以来、まともに楽器を吹いてこなかったので、約3年ぶりの合奏練習になった。なかなかの緊張っぷりであった。足を引っ張らないかはもちろん、練習の仕方を忘れている。譜面台を立てるのでさえ3年ぶりなので、意味もなくびくつきながら立てた。

 

 団員約80名中、ホルンパートは私含め3名。少なすぎるだろう。中高生なんか学校で楽器借りられるんだから、もっと入ってくれればいいのに。

 

 1人は中学生の女の子。可愛いが、大人しすぎるのがいけない。13歳だって。私の6つも下だ。友人に6つ下の弟がいたな。とにかく結構な年の離れ方だ。話しかけるのも変に気を使ってしまう。

 もう1人は私の1つ年下の男の子。背がとても高い。彼は中学生の時、合同演奏会で見たことがある。かなり音が綺麗で演奏がうまかったのに加えて、吹いていたのがノーラッカーのホルンだったからかなり印象に残っていた。今回の練習会にもあのノーラッカーを持ってきていた。彼も演奏は3年ぶりだといっていたが、嘘みたいに吹けている。もともとの技術が振り切っているのだろう。

 

 ノーラッカーの彼とは、楽器のメーカーが被っていた。ホルトンだった。私の楽器をちょっと吹かせてほしいといわれたので、言われるがまま貸した。私のホルンもニッケルシルバー製なので、まあ珍しいのだろう。

 彼はまた、ニッケルシルバーの特徴が生きる、カッコいい大音量を出すのだ。憎たらしい。自分で大音量が得意ってわかっているところがさらに憎たらしい。

 私も彼の楽器をちょっと試し吹きさせてもらえばよかった。ノーラッカーの吹き心地ってどんな感じなのだろう。

 

 

 初日の昨日は、練習時間4時間のうちほとんどが合奏練習だった。

 

 1か月ほど前に、演奏する曲のうち4曲の楽譜は配られていたが、昨日別の4曲の楽譜が配られて、合奏始まってすぐ初見演奏させられた。そして今日追加で2曲配られて、当然のように初見演奏。やめてくれよ。

 

 アルメニアンダンスを初めて吹いた。練習はしてきたものの、初めての合奏ではまるで役に立たなかった。ヤマウズラの最後のソロ、全然吹けなかった。ナザンとか、途中で数えられなくなって迷子になった。それでも経験者が多いので、一応はまとまって聞こえるらしい。大人数、偉大。 

 

 全然上手になんて吹けないが、充実感で満ち溢れている気分。高校時代は部活なんて全く楽しくなかったから、とても久しぶりの感覚。

 

 団員は現に部活に入ってる中高生が多いものの、小学生とか、大学生とか、ブランクのある若者や社会人も参加している。メンバー募集はかなり細々とやっている印象だった。それでこうやって集まるのだから、このメンバーは皆相当吹奏楽が好きなんだろうな。そりゃ楽しくないわけないよな。

 

 ただ、知り合いがほとんどいないんだよな。いたとしても母を通して知り合った主婦の方々で、同年代の知り合いがいない。出身中学がかたよってるから、他の人たちは先輩後輩でまとまったりしている。高校の後輩もいるにはいるのだけれど、残念ながら学年が被ってないから誰も知らない。それが心細いのが今のところの悩みである。

 

 指揮者は、地元の小学校の先生。去年まである中学校で吹奏楽部顧問をやっており、私も合同演奏会のときに彼の指揮で演奏したことがある。この地区で吹奏楽をやっていた人の中ではかなり有名な人である。今回の団員も、その中学校の現役生や卒業生が多数を占めている(私は違う)。

 

 指揮者さん、おもしろ文字Tシャツがお好きなようで、昨日は「音楽は女性と似ている。理解しようとしたら楽しめない」と書いてあるTシャツを着ていた。フェミニストに怒られそうなTシャツだな、というのが第1印象。

 

 そんな指揮者と、練習後の懇親会で直接お話しする機会があった。向こうから話しかけてくれたので、立とうとすると「いやいやいや、どうぞお座りください」と言われた。優しいお方である。楽器を吹くのは3年ぶりだと伝えると、なんか喜んでくれた。いろんな人が音楽に関われるのが嬉しいのだろう。

 

 今日は練習から帰って、夕方家でも練習をした。次参加する練習会は9月の頭。あと2週間、少しでもうまくなって練習会に参加したい。今全然吹けない状態でも楽しいのだから、もっと上手になれば、さらに楽しくなるに決まってる。そう思うとワクワクしてしまってどうしようもない。負けないぞ。